日産 長期株価チャート
2000 年から 2025 年までの日産株の推移を 1 枚のチャートにまとめ、大きく動いた年に★マークと説明コメントを付けています。 経営再建やショック局面ごとの株価の反応を、ざっくりと俯瞰できる構成です。
AI分析(このチャートから読み取れること)
チャートで見えるポイント:
- リバイバルプラン期には、構造改革と新型車投入を背景に株価が大きく水準訂正している。
- リーマンショック以降は、世界景気と個社要因が重なり高値更新が途切れやすい構造になっている。
- ガバナンス問題や提携関係の不透明感が高まった 2018 年以降は、下落トレンドからの脱出に時間がかかっていることが分かる。
2000 年代前半の★コメントには、コスト削減や新型車投入による収益改善が並び、 日産が危機的な財務状況から立ち直っていく過程が表現されています。 チャート上でも、数年かけて株価が急角度で切り上がっているのが印象的です。
2007〜2008 年にかけては、世界販売拡大と原油高、リーマンショックが重なり、 高値から急落する動きが見られます。 ここでの下落は他の完成車メーカーと比べても大きく、 日産株のボラティリティの高さが際立つ局面です。
2010 年代前半は、アベノミクスと円安効果に支えられ、一時的に株価が戻り基調を強めます。 しかし、その後は競争環境の激化や収益力への懸念、 三菱自動車との提携やガバナンス問題などが重なり、 上値を追い切れないまま高値圏から押し戻される展開が増えていきます。
2018 年以降の★コメントは、経営混乱や提携関係の再構築に関するものが中心で、 株価も中長期で下落・もみ合いが続く形になっています。 EV戦略の発表や再建計画の進展はポジティブな要素ですが、 チャート全体で見ると、まだ「過去の深い谷からの戻り途中」という印象が強い状態です。
直近の動きは、構造改革の成果やEVシフトへの期待が徐々に織り込まれつつも、 長期投資家から見ると依然としてリスク要因も多い局面です。 日産株は、ニュースフローに敏感でトレンド転換もはっきり出る一方、 ショック局面では長期の停滞も覚悟が必要な銘柄と言えます。
同じ期間のトヨタ・ホンダとの違いを見たい場合は、 トヨタ × ホンダ × 日産の株価比較ページ もあわせてご覧ください。