ソニー 長期株価チャート
2000 年から 2025 年までの株価推移を 1 枚のチャートにまとめ、大きく動いた年には★マークとコメントを付けています。 ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナ禍、PS5 世代やイメージセンサー需要など、事業構造の転換点がどの位置にあるかを視覚的に確認できます。
AI分析(このチャートから読み取れること)
チャートで見えるポイント:
- 2000 年代前半は ITバブル崩壊と円高・エレキ不振が重なり、長い下落トレンドと安値圏でのもみ合いが続いた。
- 2010 年代半ば以降は、ゲーム・音楽・映画・イメージセンサーが牽引し、高値を更新しながら一段ずつ水準を切り上げる局面が目立つ。
- 2020 年以降はコロナ禍でもゲーム事業が下支えしつつ、半導体需要の変動を織り込む形で高値圏での上下が増えている。
チャート前半では、2001 年頃にかけての ITバブル崩壊と円高進行を背景に、ソニー株が急落した様子が★コメントとともに示されています。 エレクトロニクス事業の収益悪化や競争激化が重なり、株価は「戻りを試しては売られる」形で 数年にわたって低迷しました。
2008 年のリーマンショック局面では、世界的な需要急減と金融不安の影響で再び大きく下落します。 ただし、2000 年代前半と比べると、この時期は構造改革やコスト削減が徐々に進んでおり、 その後の回復局面では「過去の高値ゾーンに近づき、なおかつ事業の質も変わっている」という段階に入っていきます。
2013 年以降の★コメントでは、イメージセンサー事業の拡大や、PS4・PS5 などゲームプラットフォームの好調、 音楽・映画などコンテンツビジネスの収益改善が繰り返し強調されています。 チャート上でも、安値と高値のレンジが一段ずつ切り上がる「成長株らしい階段状の上昇」が見て取れます。
2020 年のコロナ禍では、世界的に巣ごもり需要が発生し、ゲームやデジタルコンテンツが追い風となりました。 一方で、2021 年以降は世界的な半導体不足やマクロ環境の不透明感から株価が上下に振れる場面も増えています。 それでもチャート全体を見ると、2000 年代の水準とは別次元の価格帯で推移しており、 「事業ポートフォリオの変化が株価レンジの切り上がりとして定着した」と言える配置になっています。
直近のコメントでは、AI・自動運転など将来テーマに関連するイメージセンサー需要や、 ゲーム・音楽・映画 IP の活用余地への期待とともに、短期的な調整リスクも意識されていることが示されています。 これらを総合すると、ソニー株は「構造変化の完了とともに長期トレンドが反転した代表例」として捉えることができます。
他の銘柄のチャートと組み合わせて日本株全体の流れを確認したい場合は、 株価分析一覧ページ からもアクセスできます。